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書道コラム
本日より、少しづつ書道に対しての記事を新着情報欄にアップしていきますので、お時間のある方はざっと目を通すだけでも見ていただければ幸いです。
今年は現在の所入学者が40名に迫っておりますが、一人一人入学動機は違えど、共通した部分があるように思えました。それは、「本格的に書道を習いたい」ということです。直接ご来校された方から色々とお話を伺いますが、「カリキュラムがしっかりと組まれていること」「家の近くの書道教室でも良いのですが、やはりやるなら真剣に取り組んでみたい」「カルチャー教室では物足りない」といった声を多数聞いてきました。
次いで多かったのが、人に教えられるようになりたい。特に外国人へ。という方が多く、「早く教えてほしい」と言われていて、待ってもらっているという方もいらっしゃいます。
昭和46年に書道が小学校の課目で必須化されてからというもの、空前の書道ブームが湧きおこり、好景気と重なり、子供だけではなく大人もこぞって書道を習う世の中となっていました。今でいうと「ダンス」がそれに当たるでしょうか?
時代の流れと共に書道ブームも下火となり、取組む人口が減ったとニュースにもなっていますが、そんな中登場したのが「パフォーマンス書道」という新ジャンルです。
私達の様に「正統派」と呼ばれる、姿勢や呼吸を整えて均衡美、厳格、気風のある文字を書くこととは対極に位置するものであったので、登場し始めた頃は呆気にとられたものでした。
書道を知ってもらう為にはいいことだ!否、あれはただの筆を使ったパフォーマンスと言う遊びであって「書道」ではないと賛否両論巻き起こりましたが、実際に当校に対してパフォーマンス書道を教えてもらえますか?といった問い合わせも来たくらいでした。
人気を得る為にはパフォーマンスも止むなしか?
悩みぬいた時期もありましたが、書風を崩すして筆遊びに走ることは創立者の意志に反する。ということで我々は「正統派を守ろう」という意志の元、パフォーマンスというジャンルが存在することは認めつつ、伝統的な書道を貫くことにしています。
一見すると保守的な様に思えますが、これを守り抜いてきたことで、今年の入学者の様な、「本格的な書道を習いたい」という方が集まる学校へと進化していったのかと思います。
過去の歴史を振り返っても、書道は時代によって様々な変化を遂げていますが、変化の果てに正統派へ回帰するということが歴史的にも証明されています。確かな答えが何なのかは誰にもわかりませんが、これからも本格的な書道を習いたいという方たちの為に、存在する学校であり続けたいと思っております。
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