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2015年11月

教材紹介1 【五十四母字結構法】

当校では師範科課程までは全てオリジナル製作された教材を使用していきます。他所では手に入らない物であり、また順を追って学習していく事に意味を持った構成となっているものです。

そのオリジナル教材をほんの少しずつ写真付きでご紹介していきたいと思います。

 

『五十四母字結構法』

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①何十万字とある字の中から元字となるものを54つ見付けだし、それを「母字」と名付けました。どのような字であってもこの54つの構成のいずれかに当てはめて書けば、必ず文字は美しく書ける。という理論を持った教材です。

 

②全部で18ページあり、横線を主体として構成されている「横分位法」縦線主体の「縦分位法」斜め線主体の「斜め分位法」横・縦・斜め全ての要素を含んでいる「複雑分位法」そして4つの分位法に基づいて文章として書いた時に、人間の眼の錯覚から曲がって見えなくするための「対立法」この5つの法則を学習します。

 

③母字は54つですが、こちらの教材には全部で108文字出てきます。他の54文字は応用の字形と言って、母字に基づいて書くとどうなるか?という学習と、永字八法変則七十二法と呼ばれる80通りの筆使いの他に、さらに数十種類の技を学習する教材となっています。
54つの構図の取り方と、毛筆文字で使用していく100通り以上の筆使い。これらを初心者が無意識のうちに反復練習できる構成となっており、創立者初代堀野哲仙が数十年の月日をかけて考え出したものです。また、文字の中に白い線を配置し、筆をどう動かすか?を書き表わしているものですので、筆の動かし方がよくわからない人にも理解できるようになっています。

 

 

第7回選抜百人展 【 11月24日~29日 】

第7回選抜百人展が11月24日(火)~29日(日)にかけて、アートガーデンかわさきにて開催されます。早いもので今年で第7回を数えるまでになりました。選抜された会員の力作を是非ご覧くださいませ。

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会場のアートガーデンかわさきはJR川崎駅と京急川崎のどちらからも近い場所にあります。

会場地図

開場時間は午前10時~午後6時までとなっておりますが、最終入場時間は午後5時45分までとなります。24日(火)は午後2時から開会式の後開場。最終日の29日(日)午後5時までの会場となりますのでご注意下さい。

 

 

11月13日現在の入学者は 【41名】 です。

11月13日(金)現在の入学者は41名となっております。

・本科12名 ・準本科基礎クラス9名 ・準本科応用クラス5名 ・予約通学クラス4名 ・実用書道科2名 ・随意科4名 ・自由趣味科1名(非公開クラス) ・師範科再入学1名 ・特研再入学1名 ・学童2名(詳しくはお問い合わせください)

10月本科生の受付は今月末までとなっております。

引き続きのご入学をお待ちしております。

 

 

書道コラム 墨磨りについて

当校では墨液は使わず、硯を使って墨を磨っていただきます。

これにも理由があり、最大の目的としては墨を磨って心を落ちつけていただくことです。

墨の原料は煤(すす)・膠(にかわ)・香料の3つに分類されますが、この香料にはお香の香りにも似た精神を落ちつける作用があります。

 

香料の中で最も高級と言われているのが「麝香」じゃこうと呼ばれるものです。文字通り鹿から取れるものなのですが、この麝香には「ひらめき」、英語で言うと「インスピレーション」を助けたり、無我の境地、深い精神世界に入る効能があると考えられています。

 

開拓者や幕末の志士などは絶筆をいくつも残していますが、もしかすると墨磨りと香料の力によって開拓や維新の深い思慮や力を得ていたかもしれませんね。

 

「色が良い」「筆がよく走る」などと高級な墨液も売り出されていますが、磨った墨には到底かないません。時間の短縮になるということで墨液を使わせる所は多いですが、少し手間をかけなければ見えてこない世界があります。

 

心を落ちつけて墨を磨る。固形墨の存在価値を今一度見直してみましょう。

 

 

使用文具の変更に伴い、本科・準本科の教材費を改訂しました。

使用文具の変更に伴って、本科後期の教材・文具代と、準本科基礎クラス後期、準本科応用クラス後期の教材・文具代を若干変更しました。

よろしくお願い致します。

 

書道コラム

本日より、少しづつ書道に対しての記事を新着情報欄にアップしていきますので、お時間のある方はざっと目を通すだけでも見ていただければ幸いです。

 

今年は現在の所入学者が40名に迫っておりますが、一人一人入学動機は違えど、共通した部分があるように思えました。それは、「本格的に書道を習いたい」ということです。直接ご来校された方から色々とお話を伺いますが、「カリキュラムがしっかりと組まれていること」「家の近くの書道教室でも良いのですが、やはりやるなら真剣に取り組んでみたい」「カルチャー教室では物足りない」といった声を多数聞いてきました。

 

次いで多かったのが、人に教えられるようになりたい。特に外国人へ。という方が多く、「早く教えてほしい」と言われていて、待ってもらっているという方もいらっしゃいます。

 

昭和46年に書道が小学校の課目で必須化されてからというもの、空前の書道ブームが湧きおこり、好景気と重なり、子供だけではなく大人もこぞって書道を習う世の中となっていました。今でいうと「ダンス」がそれに当たるでしょうか?

 

時代の流れと共に書道ブームも下火となり、取組む人口が減ったとニュースにもなっていますが、そんな中登場したのが「パフォーマンス書道」という新ジャンルです。

私達の様に「正統派」と呼ばれる、姿勢や呼吸を整えて均衡美、厳格、気風のある文字を書くこととは対極に位置するものであったので、登場し始めた頃は呆気にとられたものでした。

書道を知ってもらう為にはいいことだ!否、あれはただの筆を使ったパフォーマンスと言う遊びであって「書道」ではないと賛否両論巻き起こりましたが、実際に当校に対してパフォーマンス書道を教えてもらえますか?といった問い合わせも来たくらいでした。

 

人気を得る為にはパフォーマンスも止むなしか?

 

悩みぬいた時期もありましたが、書風を崩すして筆遊びに走ることは創立者の意志に反する。ということで我々は「正統派を守ろう」という意志の元、パフォーマンスというジャンルが存在することは認めつつ、伝統的な書道を貫くことにしています。

 

一見すると保守的な様に思えますが、これを守り抜いてきたことで、今年の入学者の様な、「本格的な書道を習いたい」という方が集まる学校へと進化していったのかと思います。

 

過去の歴史を振り返っても、書道は時代によって様々な変化を遂げていますが、変化の果てに正統派へ回帰するということが歴史的にも証明されています。確かな答えが何なのかは誰にもわかりませんが、これからも本格的な書道を習いたいという方たちの為に、存在する学校であり続けたいと思っております。

 

 

東京校 土曜日午前クラスの定員は残り【1名】です。

東京校の土曜日午前クラスの定員は残り1名となりました。

土曜日午前の時間帯で受講希望の方はお早めのお手続きをお願いします。

定員に達した時点で土曜日午前クラスの受講をお断りする可能性がありますので予めご了承ください。

 

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